プレイケアは、笑顔の創造をお手伝いします。

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福岡 笑顔創造プロジェクト

 私たちプレイケアセンターは、プレイケアが及ぼす身体的な効果を科学的に検証するプロジェクトを立ち上げました。九州大学病院と原土井病院と協力し、9ヶ月間の検証プログラムを行いました。

調査項目

 約30名の利用者の方に、毎週1回1時間のプレイケアを行って頂いております。そのメニューは、スカーフやぐらぐらゲーム、ことわざカードやジョーバ等、数十種類になります。そのデータとプレイケアを行っていない方30名のデータを比較して、どの部位にどのような影響があったかを抽出してみました。

下半身に変化あり!

 膝伸展筋力と10m最大歩行速度の測定結果から、今回のプレイケアによって、この部位に多大な影響を及ぼしていることが明らかになりました。

 どうしてもご利用者の方々は、席に座りっぱなしになりがちですし、狭いスペースでは歩き回って下半身を強化するようなレクリエーションは不向きです。さらには、リハビリする上で、下肢を回復・強化するのは、最も困難だと言われています。何よりも安全を考慮し、座った状態でのレクリエーションを推奨しているのも事実だと思います。

 今回のプレイケアも、そういった状況下で、テーブルに座った状態で行われるゲームが主でした。どうして、下肢への変化が現れたのでしょうか。答えは簡単でした。テーブル上で行われているゲームに熱中するあまり、思わず立ち上がってしまうケースが多かったのです。立ち上がったままでゲームを継続される方も多く見られました。その結果として大腿部の筋肉の維持と強化につながったと推測されます。

高杉 紳一郎高杉 紳一郎
1958年、 福岡県生まれ。 46歳。九州大学病院 リハビリテーション部講師。医学博士。昭和58年に九州大学医学部卒業。以後10年間は整形外科医として臨床診療に従事。平成5年から九州大学病院リハビリテーション部に勤務。整形外科医局長や健康科学センター講師を歴任。専門は、健康増進医学(特に転倒・骨折の予防)や、高齢者・障害者福祉。介護保険審査会委員。日体協公認スポーツドクター。アンチドーピング・オフィサー。